介護のお題 「離職率」
現場に人が少ない原因の一つになっている「介護職の離職率」、詳しいパーセンテージはそれぞれの分析値があるようですが、ほかの職業より高いようです。私の現場でも離職、もしくは転職する方が後をたちません。表の理由としては、結婚や体調不良、転職、家庭の事情などですが退職する人のほとんどが、「利用者が嫌いになったわけではない」と口をそろえて言います。裏の理由としては、施設への不満や理想と現実のギャップ、人間関係などです。退職理由は勤続年数によって大きく偏っています。
勤続年数が約5年前後のベテラン職員は、
- 施設への不満や資格取得による介護他職種への転職。
- 結婚や家庭の事情。
勤続年数が約5年未満は、
- 理想と現実のギャップ。
- 体調不良。人間関係。
が多いと感じます。私の施設では、特養の現場職員の約3/4が入社してから5年未満です。つまり、約3/4が5年以内に退職しているのです。普通の会社では大問題になりますよね。多分・・・。そのうち勤続10年以上の職員が介護主任(男30代)と他の現場から来たおばちゃん職員(正社員)、勤続10年に近いパートのおばちゃんが2人。副主任は産休のため不在。
5年という時間は、専門的なスキルやサービス職としての精神を育むには、教育制度が整っていない私の施設はあまりにも短い時間です。新人教育もままなりません。現場の介護の質が低いといわれますが、これではいくら熱心に教育してもイタチゴッコです。
以前に介護主任がこんな事を言いました。
「やめないように、新人を怒らないで下さい」
間違った介護をした職員をまともに指導できない状況が生まれました。(悲)
現場職員は給料が安いです。ちなみに、私と介護主任の給料は同じ(笑)。手取りで20万までいくかどうかです。私は結婚していて、嫁が働いていないので、その20万で家計をやりくりしなければなりません。私以外の職員は、もちろん私より少ない給料で働いているのです。昇給も給与体系の変革で成果主義が導入され、将来的にはなくなる話が出ています。私が思うに、現場でずっと仕事をしていくのは、とても難しいと思います。給料を上げるためには、「自分でスキルアップ」をするしかない世界になりつつあります。これは利用者にとってはありがたい話かもしれません。介護スキルが上がれば、サービスの質も向上するのですから。しかし、そうは思えません。私が多く目にしてきたのは、
入社 → 介護福祉士 → 介護支援専門員 (ケアマネ)
というスキルアップです。ケアマネになれば、立場はそれぞれ違えど給料は確実に現場の介護職より上がります。スキルアップは現場離れを進める傾向にあると思うのです。ケアマネが現場職じゃないという考え方が間違っているのならば、謝ります。しかし、実際に施設で介護をしているのは、ケアマネじゃないのですから。このことも、現場職員の現場離れを助長していると私は思うのです。
私の施設の、介護職のほとんどは女性です。8割を超えています。正社員候補として入社する人は、若い女性です。結婚や出産、育児などで退職する人は少なくありません。施設の現場は夜勤があります。家庭を持つ女性職員はできないですよね。育児後の正社員としての再雇用制度もあってないようなものです。子育てしながらの介護職は、大変難しいのが現状。パート職員として戻ってくるのが精一杯です。これも、一つの原因です。
私の施設では、パートが4割を超えています。それにも増して、「新人職員の高齢化」が進んでいます。(失礼ですかね) 夜勤ができる人が少なく、人によっては月夜勤10回(!?)やる人も出ました。ある程度若い職員は、ケアプラン作成や介護上の事務業務、行事の準備、そのほかの活動もマスマス増加しています。
サービス残業当たり前!!
休日出勤当たり前!!
私は結婚の為の特別休暇も事務職員に渋られました。恒休使って新婚旅行!!やめますよね、普通は。
利用者の方には大変迷惑な話です。利用者は何も悪くありません。決められた介護報酬の中でしか経営できない施設は、今後もっと安い労働力を求めるでしょう。人のため働きたいと入社してきた新人職員、組織にもまれスレていき、理想と現実の狭間で苦闘している姿は、はたから見るに堪えないものです。それでも、私は現場が好きです。時々ある「利用者と職員が楽しそうに笑っている姿」 いつでも、いつまでも、そんな光景が見れればいいなと思ってます。
私も、機会があれば他の介護職に転職するかもしれません。介護が好きな同僚も「ずっとココにはいない」とはっきり言います。介護が好きでも、続けることができない。好きな仕事に就けたのに。私もこればっかりは、どうしようもありません。どうすればいいのでしょうか、「介護職の離職率」。
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