介護のお題 「利用者本位 2」
介護の現場、特に特養の介護職員のみなさん、ふんばってますか?
私はなんとかふんばってます。
利用者本位って昔から言われてますが、なかなかできないものだと感じています。
私の考える「利用者本位」っていうのは、簡単に言えば、利用者の言うことをすべて聞くこと。
たとえば、
同じ訴えをする方の話を、嫌がらず何度も聞くとか、
立つと危ないのに立ってしまう方にも、立たないでと言わないで付き合うとか、
何度もトイレに行きたがる方には、何度でもトイレ介助をするとか、
まるで高級ホテルのホテルマンのように丁寧で紳士的な言葉で、
召使いのように従順に、
法律の範囲内であれば何とか希望を聞きかなえる弁護士のように、
時間と人数と、自分たちができる範囲の最大限に利用者のためを思い行動すること。
それらはとても難しいことのように思えます。
でも、私は日々これらのことを意識しながらこの1年介護した結果、
まるでそれが当たり前の癖のようになり、
苦労もほとんどなく、自然にできるようになってきました。
ケアプラン、処遇、情報提供、連携・・・すべてにおいて「利用者本位」は大切な要素。
しかし、文献にのっているような小難しいことはぬきにして、
お年寄りの言うこと、希望していることを素直にきいてみてください。
ものごとを言葉に出して言えない方ならば、自分だったらどう思うだろうと考えれば、
答えはすぐにわかるはずです。
介護職に就いた年数分、いろんなことを経験してきました。
たくさんの方が亡くなりました。
出合った分の人生の終末を遠くから見ました。
そして、また今日も新しく入所する方がいる。
その方に対して、
人生の最後の家である特養ができることって、イコール=近くにいる職員ができること。
今、まさに今できること。
数メートルの距離にいる私たちが、
とても忙しく通りすぎようとしている私たちを呼んでいるお年寄りに近づき、
「どうなさいました?」と聞けば、
その難しく、簡単な答えがわかるはずです。
そう、「利用者本位」はそこから始まり、そこに行き着く究極の介護哲学なのかも。
難しい知識を頭に詰め込むのは、2番目でいいと思います。
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